二人の壁は
階段を登って近くにある教室に入って、グランド側の一番後ろの席に着く
そうすると中学校から、一緒で親友の佐々木 芯莉が近寄って来た
芯莉だけど女の子だからね!
「見てたよ~」
「何を?」
芯莉はいつもあたしをからかうんだ…
「でも本当に麗はバカだねー!突っ立って文句言われるなんてさ」
「うー…でもね、他にも通るとこいっぱいあったんだよ?」
なのに…
「確かにね…麗と話したかったとか?」
「…それはないよ、あたしと話しても仕方ないし…ただイケメンさんだったなぁ」
「マジ?さすがに顔は見えなかったから、分かんなかったけど」
「見えたら凄いね…」
あの人の学年も知らないし…
「まぁさ、麗と話したくて声かけたなら…また来るよ、きっと」
「うん…そうだね」
でもちょっと怖いかも…
「それにイケメンならさ目立つからすぐ分かるんじゃない?」
「だね…」
「まぁ…深く考えないで良いんと思うけど」
「うん!」
「じゃ、HR始まるから席戻るね」
「はぁい」