二人の壁は
「やっぱり告白なんて出来ないよ…」
「はぁ…別に麗がいいなら良いけど」
良くは…ない
けど…一緒にはいたい…から
「大人になんかなりたくない…高校生のままでいたいなぁ」
「それじゃ困るんだよ」
ふと聞こえた聞き慣れた声にビックリする
「葵!!」
顔を上げるとあたしの前に立つ葵がいた
「麗…気付かないんだもん」
芯莉が言う
「気付かないなら教えてよ!芯莉のバカ!」
「気付かないお前が悪いんだよ」
………
そうを言われると…何とも言えない
「…じゃあいつからいたの?」
聞かれちゃいけない事を話してたから…
「告白が出来ないとか話してる時」
「誰にとかは?」
「聞いてねぇ」
良かったぁ…
「聞かれちゃえば良かったのに」
「芯莉の意地悪!」
「はいはい…あたし教室戻ってるから」
そう言って立ち上がる芯莉
「えっ…ちょっ…やだ」
行かないでよ…
「じゃね」
無情にも手を振って屋上を出てく芯莉
「あぁ…」
どうしよう…気まずい
芯莉いなくなったらうまく話せないよ