†黒ウサギの仕事†
まぁ僕の過去はここまでにしましょう。
お話の続きをどうぞ…。
「人間は嫌い…。過去の記憶が全てなくなってしまえばいいのに…」
「……らしくない事言うなよ。お前はお前だろ?過去に捕われすぎなんだよ」
璢維人は紅茶を飲みながらそう言った。
「…ねぇ、誰か俺とゲームしようよ!暇なんだよ!ね?いいでしょ~?」
雷は場の空気を明るくしようと笑顔で話しかけてきた。
雷は僕と同い年だけど、僕なんかよりずっと年下に見える。
雷は本当は明るくて優しい奴なんだ。
だから本当はこの仕事をやってほしくない。
でも雷は過去に辛い経験をしてきたらしい。
その他の情報はリーダーから聞くなと言われてるから知らないけれど。
「黒ウサギ!俺と遊んでよ!」
「あぁ、分かったよ」
「やったぁ!じゃあこれやろう!」
「仕事の邪魔にならない程度に遊べよ…」
璢維人は呆れた顔で僕達に冷たく言い放った。
「分かってるよーだっ!」