†黒ウサギの仕事†
雷の銃の腕前は一流だ。
あっという間にダミー人形はボロボロになった。
「ねぇ黒ウサギ、全然物足りないよ~。早く本物出してよ~」
「やっぱりいつ見ても雷はすごいね。分かったよ。殺し方は雷に任せる」
雷はキラキラした目で僕を見た。
「本当に!?じゃあ中型の刃物貸して!原形も分からないくらいにぐちゃぐちゃにしたい!」
「あぁ。雷のお好きな様に……」
僕は地下室の隣にある部屋に移動した。
「失礼します。……隣の部屋に移動します。一緒に来てください」
僕は笑顔でそう言った。
「お……俺はどうなるんだ…!おい!助けてくれよ…!」
元依頼者は身体を震わせていた。
「………罰を受けてもらいます。すぐ終わりますよ」
僕は元依頼者を連れて、雷が待っている部屋に案内した。