†黒ウサギの仕事†
「いらっしゃいませ!待ちくたびれましたよー!」
雷は笑顔で元依頼者を迎えた。
「ひ…ひぃ…!」
無様な姿だなぁ。
「さぁ、こちらにお立ちくださいませ!」
「お願いだ…!許してくれぇ……!」
「いつまでもギャーギャー騒いでんじゃねぇよ屑が…」
雷は鋭く尖った刃物で元依頼者の身体を刺していった。
「ぎゃあぁぁあぁ!!!」
「はははっ!もっと苦しめ!苦しめ!!!」
雷は容赦なく刺していく……。
「お前は契約を破ったんだ!罪を償えー!」
もう動かない『物』を疲れるまで刺していく。
「雷、気は済んだ?また明日から仕事があるんだから無理しないように…」
「あははっ…。ちょっと疲れちゃった……。でも見てよ黒ウサギ……!」
僕は雷が指差す方向に目を向けた。
「見て!もう何がなんだか分からないでしょ?」
「……本当だ。何だったのかさえ分からないね」
雷は満足したのだろう。
「黒ウサギ、楽しかった♪ありがとう!」
そう言うと欠伸をしながら部屋から出て行った。