†黒ウサギの仕事†
雷が満足したから良しとしよう。
僕は上に上がり、ソファーに座った。
「ふっ。この間お前にあげた餌、もう使っちゃったのか?」
リーダーはニヤニヤしながら軽く血のついた僕の顔を見る。
「はい。明日の雷の任務のために餌を使わせていただきました」
「ふ~ん♪……で?雷はどんな感じ?」
「瞬殺でした。原形なんて全くなくて…」
「そっかぁ♪なら明日の依頼は大丈夫そうか」
リーダーは鼻歌を歌いながら自分の部屋へ戻って行った。
「……黒ウサギ、お前は補助で行け…」
「え…?補助?」
「そう、雷1人じゃ心配だから…」
「雷は大丈夫だよ。練習場ではものすごかったし」
璢維人は雷の心配をしているのだろう。
「殺しの方は心配してないがその後の事だ…」
「分かった。一応ついて行くよ」
「……ありがとう」
璢維人は少し安心したようだ。
そう…明日、雷が行う任務は簡単ですが場所は人が多い場所なんです。
暴走しないように見てないと危ないんです。