†黒ウサギの仕事†
朝が来た。
窓から差す太陽の光、小鳥の囀りが僕を癒す。
僕は眩しくてなかなか目を開けられない。
「おはよう。黒ウサギ…」
僕の耳元で誰かがそっと囁いた。
「おはよう…。黒ウサギ、起きて…」
目を開けると雷がいた。
いつもの雷と少し違う…。
「おはよう…。どうかした…?」
僕はそっと話しかける雷にそう言った。
「黒ウサギ。あのね…」
雷はいつもと変わらぬ笑顔で僕の耳元でこう言った。
「わあぁあぁぁ!!」
僕はビックリして飛び跳ねた。
「あはは!ビックリしたぁ!?」
雷の悪戯にまんまとはめられたのだった。
「朝から何なんだよ…心臓が止まるかと思った」
雷は今日も元気いっぱいだった。