†黒ウサギの仕事†


キーンコーンカーン――




授業の始まりのチャイムが鳴った。



僕達は人に見つからなそうな屋上に行った。






そこは空気が美味しくて人なんか誰もいない…まさに最高の場所だった。





僕達はコンクリートの地面に座り、ボーッとしていた。





「月也…」



雷が突然話しかけてきた。



「ん…?」



「俺…。学校なんか嫌だよ…」



「……僕も」



「リーダーは俺達の事、嫌いになったの…?だからこんなに人間がたくさんいる場所で…」



「違うよ琉也。リーダーは僕達を試しているんだ。一人前の殺し屋に育てるために…」




「そっか…」






「雷はよく頑張ってると思うよ」




「黒…ウサギ…」




「一緒に頑張ろう?一人前の殺し屋になるために…」



「うん…!」







そう。僕達は殺し屋として新たな人生を歩んできた者同士。






どんなに苦しい試練でも、乗り越えなければいけない。

















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