†黒ウサギの仕事†
それから約3ヶ月が過ぎた頃。
僕と雷はリーダーに呼び出された。
「……何かご用でしょうか?」
この日のリーダーは何故かいつもと違って見えた。
その金色に輝く瞳はまるで野生の黒豹のよう…。
僕は嫌な予感がした。
「……黒ウサギと雷に仕事だ」
「俺達に仕事…ですか?」
雷もいつもと違うリーダーの雰囲気に気づいたのか、元気さが無い。
「何だ?嬉しそうじゃないなぁ…」
「あ…いえ。どんな仕事なんです?」
「今回の仕事が終わったら即引っ越しする」
「え?引っ越し…?」
「今回の仕事は……」
リーダーはゆっくりと息を整え、こう言った。
「今回のターゲットは、お前達が通う学校の生徒と教師だ……」
僕は息をする事さえ忘れていた……。