†黒ウサギの仕事†
次の日の朝、僕はカバンに黒い服を詰めた。
今日は仕事。
10時に街の喫茶店にターゲットが来る予定だ。
「今日はどんな依頼なの~?」
雷が僕のカバンの中身を見てそう言った。
「今日の依頼はナイフでめった刺しだよ。かなり汚れそうだから着替えの服を持って行こうと思ってね」
僕は雷の頭を軽くポンと撫でた。
「めった刺しねぇ……黒ウサギはそれで満足できる?」
雷は不気味に微笑みながら僕にそう言った。
「満足?僕がこんなので満足できると思う?」
僕も微笑み返し答えた。
「やっぱりね。黒ウサギ、気をつけてね!」
「ありがとう。行って来るよ」
「行ってらっしゃい」
雷はそう言って僕を見送ってくれ