期限付きの恋
・・・私は、一面の光景に、目を輝かせた。

「超キレイなんですけど…」

「だろ?」

一面のひまわり畑。その向こうには、海がキラキラ輝いていた。

「ホントにキレイ」

「来てよかった?」

「うん(*^_^*)・・・でも、なんでここだったの?」

「・・・二人きりになりたかったから」

赤面してしまう私。

「恥ずかしいこと言わないでよ」

私は春馬を置いて、海の方に歩き出した。

「おい冬子、待てってば!」

腕を掴んだ春馬が、私を抱きしめた。

「ちょっと、放してよ!・・・今まで通りって言ったの春馬じゃん」

「放さない。好きなんだから、抱きしめるくらいさせろよ」

「ヤダ。・・・調子が狂うから」

「なんで?・・・」

「仮にも私たちって、偽物カップルなんだから・・・それに」

「それに何?」

「わたし、あんたが苦手だって言ったでしょ・・・」

ホントは一緒にいるのが嬉しいくせに・・・

「どうしたら、オレのこと、好きになる?」

「わかんない・・・」

もうとっくに好きよ・・・好きになっちゃった。


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