期限付きの恋
「好きなら、ちゃんと言ってやりなよ」

「でも・・・」

俯く私。

「オレが冬子のこと諦めるんだから、ちゃんと言わないと、許さないよ」

斗真は寂しげに笑った。

「・・・うん。頑張ってみる」

私は春馬を探して走った。

どこを探しても、春馬がいない…

自分のクラスの準備に顔を出しても、やっぱりいない。


・・・最後に、教室に行ってみた。


「・・・春馬」

春馬は私の席に座って、うつぶせになっている。

・・・寝てるのかな…

「春馬、私ね…」

私に言葉に、なんの反応も示さない春馬・・・

「あんたのこと・・・大好きだよ」

私はしゃがみこんで泣いた。

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