期限付きの恋

「・・・おい、とろこ」

肘をついた姿勢で、春馬がこちらを見ている。

「トロ子じゃないって、言ってるでしょ…」

私は、顔を伏せたまま呟いた。

「・・・顔、上げろよ」

「いや…」

涙で化粧が崩れてる・・・

春馬はゆっくり、私の顔を持ち上げた。

「化粧、崩れてる」

「うるさい！！」

気にしてるのに。(T_T)

「オレのこと・・・好きって言った？」

「言ってない」

「うそつけ！ちゃんと、聞こえてたぞ」

「・・・・」

「さっき、斗真と抱き合ってたのに？」

「あれはあんたが・・・」

「なんだよ」

「他の子と、抱き合ってたから、頭にきて泣いたのを、斗真が慰めてくれてただけ・・」