期限付きの恋
春馬は振り向こうとしない。

「・・・呼んでるよ」

私の言葉にも、反応せず、春馬が歩き出した。

呼んだ女の子が、春馬の前に回り込んだ。


・・・私は、自分の目を疑った。

女の子が、春馬に、キスをしてる…


周りにいた生徒たちも、目が釘づけになっていた。

「バカ!何、すんだよ」

怒る春馬。・・・女の子は、ニコニコしている。


「だって、春馬は私のなのに」


平然と女の子は答えた。


「オレは、お前のもんじゃない」

二人の会話を、呆然と見つめる私(*_*)

春馬は、女の子を睨むと、私の手を引いて、さっさと歩きだした。
< 28 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop