期限付きの恋

「…私は、斗真とここで待ち合わせしてたんだけど。」

合点がいったように、春馬が手を叩いた。

「・・・斗真に、はめられたな。」

ピンとこない私。

「なにに？」

「ったく。お前はホントにとろこだな」

「うるさい！・・・どうなってるの？」


その時、私の携帯が鳴りだした。


「もしもし。・・・斗真」

「春馬に、会えた？」

「・・・うん」

「よかった・・・春馬にちゃんと、あの時の理由聞けよ」

「あの時？」

「そう、あの時どうしてミユキとキスしてたか…」

「理由なんて…」

「オレが大好きな冬子ちゃん・・・幸せになってよ」


「斗真の・・バカ」

「その調子(^.^)」

そこで電話は切れた。