期限付きの恋
「で、さっき、言いかけてたことって…何、泣いてんだよ」

困り顔の春馬。

「・・・なんで、キスなんてするのよ」

「オレが、冬子のこと好きだって教えたかったから」

平然と答える春馬。


・・・私の中のモヤモヤが、吹き飛んでしまった。

春馬といると・・・やっぱり調子が狂う…


「なんであの時…」

「エッ?」

「教室で、ミユキなんかとキスしてたのよ?!」

泣きながら問いただす私。

「あぁ・・・あれは、ミユキがキスしたら、お前を傷つけないっていうから…」

「私を傷つける?」

「・・・ああ。男友達使って、悪さするとかってほざきやがった」

「その代償が…キス?」

「・・・そうだよ」

「春馬の…バカ」


< 44 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop