期限付きの恋
「さっき、これを取りに行ってたんだ」

みせられたのは、ネックレスに着いた指輪だった。春馬はそれを、私の首にかけた。

「私たちって・・・偽物カップルだよね?」

私の問いかけに、何も答えない春馬。

「春馬・・・」

「うるさい!黙って着けてればいいんだよ…今日の用事は済んだから、帰るぞ」

春馬は、私を置いて、さっさと歩きだした。

「ちょっと、待ってよ」

春馬の行動はさっぱり読めなかった・・・

家まで送ってくれた春馬は、結局何も言わないまま帰った。

私は、ベッドに寝転んで、指輪を見つめた。

・・・この指輪の意味は?・・・
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