天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
が、本日はそんな難しい話は置いておく。

「さぁ皆さん、お好きな所に座って下さい」

こはくが案内した先は、桜並木の下にブルーシートを敷いた絶景の花見ポイント。

公園と違って、一般の花見客はいない。

天神学園関係者の貸切だ。

既に教師陣は、思い思いに陣取っている。

生徒指導、世界史教師、日本史教師、古文教師、倫理教師、体育教師、教頭に庭師に用務員。

「む、箱、貴様」

体育教師の旦那が、隻眼で箱を睨む。

「一人だけ抜け出して花見に逃げたな?敵前逃亡とは教師陣の名折れ…後で三枚にオロス」

「Oh, Jesus!」

頭、というか箱を抱えて苦悩する箱。

まぁ自業自得ですが。

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