天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
そんな中。

「そういえばこはくさん」

えへへっ、と雛菊がこはくを旦那の隣に座らせる。

「妊娠おめでとぉ~」

「あ!そうだそうだ!今回の主役だよ、こはく先生!」

「おめでとうございます」

撫子、薊、寧々が口々に祝福の言葉をかける。

照れ臭そうに笑うこはく、いつものように『む』とか言いながら満更でもなさそうな旦那。

「聞く所によると双子だとか…」

疾風の言葉に、生徒達は二度びっくりする。

「双子っ?」

「でかした、こはく先生!」

「旦那、大金星だな!」

意味不明な盛り上がり方をする生徒達。

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