天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「双子って?男の子二人?女の子二人?」

薊の問いかけに。

「男の子と女の子が一人ずつ…」

控えめに答えるこはく。

「うわ!すごい!いきなり夕城の跡継ぎも誕生かぁ」

撫子が、こはくの花見弁当をパクつきながら目を丸くする。

「名前はどうするですか?」

今度は寧々の問いかけ。

「んなもん決まってるぜェえェ」

ここでヒャッハー氏が口を挟む。

「男が『溝太郎(みぞたろう)』で女が『骨子(ほねこ)』だぁあぁっ」

「いけません、そのようなセンス皆無なネーミング」

箱がしゃしゃり出る。

「男の子が『得美主(えるびす)』、女の子が『布怜栖里(ぷれすりー)』で決まりです、はい、これぞフィーバー!」

何そのキラキラネーム。

結果、箱とヒャッハー、旦那に刻まれる。

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