天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
旦那、そしてこはくが薄く笑う。
幸せな夫妻の面影は既になく、いまや己達に食らいかかろうとする身の程知らずな野良犬を見据える、二頭の獰猛な獣…。
「いつでもかかってくるがいい…夕城の人間に決闘を挑んだ以上、その血筋の人間全員が貴様への刺客と思え」
隻眼を細めて口端を引く旦那。
「そう…それは、すーと僕だけじゃないって事…」
こはくが自分の腹に手を添える。
「万が一にも僕ら二人に勝てたとしても、今度はこの子達が何らかの形で龍太郎さんの首を狙う事になるかもしれない…それくらいの覚悟はしておいて下さいね…」
幸せな夫妻の面影は既になく、いまや己達に食らいかかろうとする身の程知らずな野良犬を見据える、二頭の獰猛な獣…。
「いつでもかかってくるがいい…夕城の人間に決闘を挑んだ以上、その血筋の人間全員が貴様への刺客と思え」
隻眼を細めて口端を引く旦那。
「そう…それは、すーと僕だけじゃないって事…」
こはくが自分の腹に手を添える。
「万が一にも僕ら二人に勝てたとしても、今度はこの子達が何らかの形で龍太郎さんの首を狙う事になるかもしれない…それくらいの覚悟はしておいて下さいね…」