天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
ビリビリと、肌が痺れるような二人の気迫。

だが、その気迫を正面から受け止めて尚、笑みを浮かべられるほどに龍太郎も成長していた。

「不肖の弟子自慢は親馬鹿のようで、みっともよくはないがな」

龍娘が両者の間に首を突っ込んだ。

「丹下はこれでなかなか、『使える』男に成長しているぞ?今すぐやっても、そう簡単に倒れん程度には仕込んである」

「そりゃあそうでしょうね、龍娘先生直々の指導ですから」

クスッと笑うこはく。

「だが、まだやらせん」

龍娘も笑う。

「多少は勝つ目も出てきてから挑ませる。そうでないと、フルボッコのし甲斐がないからな」

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