天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「よっしゃあ、まずは手始めにそこの帽子被った小娘からだぁ、ヒャッハーッ!」

元気よく寧々に飛びかかろうとする溝出だが。

「腰掛け、そこの割り箸とって」

「あ、はい」

薊に言われて素早く割り箸を差し出す溝出。

使用人根性が染み付いている。

「ッタッハァアァアァ!何割り箸とか差し出してんだ俺ぁあぁっ!しかもこれ、こんびにの割り箸じゃねぇか!使わなかった割り箸は、きちんと取っておいてこういう時に利用すんのか、このしっかり者さんがぁあぁぁっ」

何を怒っているのかよくわからない溝出。

「んもぅ、うるさいなあ腰掛け君は」

雛菊がプクッと頬を膨らませた。

「ヒモビキニでもTバックでも後で見せたげるから、ちょっといい子でおとなしくしてな?」

「ヒャ???」

言ってみるものだ。

スペシャルハレンチの羞恥心皆無のお陰で、溝出思わぬご利益。

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