天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「部屋に閉じこもってるのは研究の時だけで十分さ…今でも狭い所は苦手なんでな」

疾風が言う。

「狭い所が苦手?」

首を傾げる寧々に。

「ああ」

疾風は頷く。

「俺は昔閉所恐怖症でな…」

パワードスーツを使いこなす疾風が、おかしなカミングアウト。

「狭いとこ苦手なのに、あんなパワードスーツとか着れるの?」

「そりゃあお前、自力で克服したのさ」

雛菊の問いかけに拳を握り締める疾風。

「パワードスーツは特撮好きの浪漫!男の夢だからな!」

あーはいはい。

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