天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
そんな疾風の話を聞きながら。

「弱点聞き出してやったぜぇえぇっ、てめぇの『ういいくぽいんと』はお見通しだ発明馬鹿がぁっ」

人の弱味を握ると俄然やる気になるのか、溝出が甲高い声を上げる。

「疾風ぇ、てめぇを落とし穴に落として丸三日三晩放置してやらぁっ、狭い落とし穴の中で泣いて命乞いしやがれぇえぇっ」

何を勘違いしたのか、勝った気になって喚く溝出。

そのシャレコウベを。

「ヒャヒッ!」

疾風は鷲掴みにして、その額に油性マジックで『骨』と書き込む。

「な、何て事しやがらぁあぁぁっ、せめて『肉』って書きやがれぇえっ、『骨』じゃあ脇役のキ○骨マンじゃねぇかぁあぁっ」

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