天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「じげんてんそーそーち?」

アホの子に、疾風の話は難しいらしい。

早くも台詞が全部平仮名になる雛菊。

「もちょっと分かりやすく言ってよ、疾風君」

「そうだそうだぁ、雛菊ちゃんを困らせるなぁ」

薊はどんな時でも女の子の味方。

「まぁまぁ焦んな…とはいえまだ試作型だ、それに今日はパワードスーツを持ってきてないからな…生身の体でこの装置を使うのはちょっと危険で…ん?」

そこへ目に留まる、必死で顔の落書きを消している溝出の姿。

疾風の表情が、残虐に歪む…。

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