天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「大丈夫だ骨、苦しくても30秒程度だから」

装置に必要数値を入力する疾風。

「30秒後はどうなんだ?えぇ?おいっ」

「…………」

「無言とかやめろやぁあぁあっ、かえってコェエェからぁあぁっ」

溝出が泣き喚こうが、最早容赦なし。

疾風、スイッチオン。

同時に。

ギュオンッッ!と。

肉体があったなら確実に強烈なGでブラックアウトしたであろう急加速で、溝出の姿が一瞬消える。

内臓がよじれ、血液が逆流するような超高機動。

でも溝出なら平気。

だって骨だから。

てへぺろ。

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