天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
しばらくして。

「お待たせぇ」

恥じらいの欠片もなくヒモビキニ着用で雛菊が戻ってくる。

「ぐはあっ!」

吐血する疾風、溝出。

「うぶぶぶぶ…」

薊などは既に出血多量で痙攣を起こしている。

流石は『ブラッディアザミ(血塗れ薊)』。

桜にヒモビキニの風流さが理解できるとは(違います)。

「さぁ、溝出君」

ペタンと女の子座りする雛菊。

「膝枕したげる、おいでおいで」

「ヒャッハァッ!なかなか物分かりいいじゃねぇかてめぇっ!」

ここまでの展開だと、溝出すっかりオイシイ役回り…のように見えるが…。

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