譲る葉
「どうじゃ、すごいじゃろ」

「…!」

凄すぎて声が出ない。

私は夢でも見ているのだろうか。


白い服をまとった、長い顎鬚を蓄えたおじいさんが

いきなり目の前に現れたのだ。


あまりに非現実すぎる。

「電話からワープしたのじゃ。何故こんな事が出来るのかというと、わしが神だからとしかいいようがないが」

おじいさんの声は、電話で話した声と同じだった。

本当に、この人は

電話の向こうから瞬間移動してきたのか?
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