譲る葉
老人はにやりと笑い、

それでもしかし、真剣な顔をした。


この人は、確実に普通じゃない。

この人は、私達の運命を大きく狂わせる。


第六感なんてものには縁が無い私だけど

この時だけは、そう予感した。

悪い予感が大体当たるのは、もう慣れっこだ。


それから…これは夢じゃなくて

現実なんだ、ってことも

信じられないけど

何故か認めなくちゃいけないような気がした。
< 103 / 131 >

この作品をシェア

pagetop