譲る葉
「母親が、無事に回復すること…ふむ、正直でよろしいぞ」

と、垂れ下がったまぶたを持ち上げ、目を見開く。

「わしは、神…お主の願いを叶えにやってきた…」

そう続けるけれど―


信じていいの?


何だかよく分からないけど、

この人が普通の人間じゃないってことぐらいは分かる。

だからといって、神様だとは信じられない。


でも…


この人が何を考えているのか分からないけど

私は、前向きに話を聞くことにした。

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