譲る葉
もう、考えることも、

やることも無いから、

しばらくそ辺りでうろうろ飛び回ったり

ぼーっとしていた。

そのうち、きっと何とかなる。

もう、仕事も探さなくていいし。


「母親の様子を見てみるか?」

「!」

油断していたところに

背後から声が聞こえた。


死んでから、初めて

振り返ると、そこには

ああ、神様。
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