譲る葉
私は、神様に連れられて

自宅上空まで飛んできた。

途中通ってきた道は、見覚えの無いところばかり

いつの間にか、家まで来れたという感じだ。


窓から、家の中が覗ける。

お母さんは―

いた。

ちゃぶ台の前に

腰を曲げて座ってる。


元気が無い。

もう、過労は治ったと思ったけれど。

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