譲る葉
神様は、私の腕をぐいっと引っ張る。

「では、行こうか。あの世へ。親不孝者」

「…はい」

反論する事は出来ない。


こうして、私は

もうお母さんの姿が確認できないぐらい


遠く遠く空高く


神に手を引かれ、上っていきました。

その間

私は、自分の名前の由来を

ふと、思い出したのでした…
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