譲る葉
それからも私は、求職活動の日々。

あのまま、前の職場を辞めなければよかったかもしれない。

そしたら、こんな無駄な時間使わなくて済んだのに。

しかし、今更あそこに戻りたいという気持ちだけはどうしても沸かないけれど。


お母さんは、今も病院にいる。

もう年が年だし、そんなに身体が強い方じゃないから
ら―

とりあえず、今は大丈夫らしいけど、もう前みたいに健康な生活を送れるかどうかはわからない。

私は、確実にお母さんの寿命を縮めてしまっていた。

これだけは、もうどうしようもない事実―


だと、思ってた。
< 52 / 131 >

この作品をシェア

pagetop