譲る葉
『まあ、後でまた電話するとしよう』

ガチャッ! ツー…ツー…

「あ…」

そこで、電話は切られた。

意味が分からない。


そのとき私は、この電話を

ただの不気味なイタズラ電話ぐらいにしか思ってなかった。

でも、実際は、

この電話相手は

私達親子に

最高の幸せをもたらし

そして

最悪の不幸を招くのだった。
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