譲る葉
あなたはいつもそうでした。

私が運動会で転んだ時は私が必死に我慢しているのに、先にあなたが泣いていました。

私が大好きなお菓子を食べて、自然と絵に画毀れていたとき、あなたはそんな私を見て、嬉しそうに微笑んでいました。

どうして?

どうしてあなたばかりそんなに、私の気持ちを分かっているのですか?

私はあなたの気持ちなんて全然分からないのに。


そう…最後まで、分かりませんでした…
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