譲る葉
ああ―

騙されたんだ。私。

「ははは…」

身体から力という力が抜けた。

もういっそのこと魂まで抜けてしまえ。


「あは…はははは…」

もうおかしくって、笑いが止まんない。

「はははははは!ぎゃは!あはははははは!!」

私は、その場で疲れて倒れこむまで三十分間、

アスファルトに浮かぶ仲間達と共に

笑いながら

鳴いてた。

ぶっ壊れたファービー人形みたいに。


ああ、誰か誰か

電池抜いちゃって下さい。


命取っちゃって下さいよ、お願いしますよ。


もう

本当、神様お願い

もう殺して私を殺して楽にさせてよお願いしますよあははははは…
< 85 / 131 >

この作品をシェア

pagetop