譲る葉
どうなるか分からないまま、

夜になって、私は家に帰された。

何もかもそのままになった汚い部屋。

お母さんは、もうこの部屋を見ることはあるんだろうか。


もう―嫌だ。

どうして、次から次へと悪いことばかり起きるんだろう―


ゴミクズの人生だから?

普通に、幸せになっちゃいけないから?

私は、そうかもしれない。

何もかも甘えっぱなしで

何にも出来なくて、

社会にまるで必要とされない人間。

それが、私だから。



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