はらり、ひとひら。
人の少ない場所、ってどこだ。とにかく一人で頭を冷やそうと思った。風に当たれて、かつ一人でいれる場所…
私は購買裏へ行った。朝早いこの時間ならまだそんなに混んでいないだろう。
ビンゴだ。静かな風が吹いて、私は地面にうずくまる。部活生のよく通る声が響いて、なんだかもの悲しい。
「怒らせちゃった…」
最悪だ…だからしつこくしないように気を付けてたのに。…でもあんまり痛そうだったから見てられなくて。
「…嫌われちゃったかな」
何してるんだろ。少し考えればわかることなのに。
…やばい。泣きそうかも。
「─椎名?なあにやってんだこんなとこで」
この声は・・・
「先生・・・!!」