はらり、ひとひら。
頭から冷水をかけられたような気になる。瞬きしているうちにその影はさっぱり消えていた。
「どうした?ってお前顔色が…」
先生は不思議そうに私の視線の先をゆっくり振り向いた。
「な、なんでも、ありません」
見間違い…?でも。確かに今、見えたんだ。
先生にもたれるようにして背中にくっつく女妖が。もしかして…先生を狙っているのだろうか。
結局その日は授業に集中できなかった。
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放課後。
家路を急ぎ、巫女服に着替え急いで森へ向かう。