はらり、ひとひら。
「もう。どうせヒマなんでしょ?行って来て、すぐ近くだから!」
「えー。ヒマっちゃあヒマだけど…暑いんだもん~~」
ギラギラ輝く太陽を見つめるだけで眩暈を覚える。
「お昼おそばだから!余ったお金でお菓子買ってきていいわよ」
「行ってきます!」
お菓子で簡単につられた私はお使いに行くことにした。
自転車で行こうと思ったけど、タイヤに空気がなかったからやめた。
「何故 私まで」
カゴのバッグの中、師匠は頭だけ出してぐったりしている。モフモフの師匠にこの暑さはこたえそうだ。