はらり、ひとひら。
『喰ってやる!生意気な小娘が!!』
ひょろりとしたのっぽの妖怪と、セーラー服のスカートを翻して逃げている女の子。
命が危険にさらされているというのに、少女は澄んだ笑い声をあげて楽しそう。
誰・・・?
さらさらの、腰まである長い綺麗な髪。
私に・・・似ている・・・?
後姿だから顔は見えない。でも…これは─
ゆっくり少女が振り向いた。
『お前の"修羅の血"を寄越せッ』
「──っ!!」