はらり、ひとひら。
「協力してくれるか?」
「そりゃまあ私にできることなら…」
「面倒だ。こいつに代わって断る。休みまで妖のために費やさなくてもいい」
「師匠・・・」
容赦ないな。そりゃ私の本業は人だし、学生だけど。困ってる妖を助けるのも、私にしかできないことなんじゃないか。
「黙ってくれないか。俺はそこの人の子に話しているんだが」
「黙れ。私はあくまでこれの式神だ。むざむざ危険に晒してたまるか」
じっといがみ合う2人にこのままじゃらちが明かないと悟る。