はらり、ひとひら。



「うっ、う・・・っ」


涙が止まらない。おかしくなっていく自分の身に恐怖だけを感じる。


私は、一体どうしてしまったんだろうか。



今まであんなもの、一度も見たことがなかったのに。お化けなんているはずない、心のどこかで馬鹿にしていた。だから罰が当たったんだ、きっと。


修羅の血。

夢に出てきた女の子も、きっとその血を引いていた。だから狙われ、追いかけられていた。


私と同い年くらいに見えた彼女は、一体何者なんだろう。



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