はらり、ひとひら。
自分の番になり、ごそごそと、くじを引くと『11番』と書かれていた。
・・・誰だろう?
「じゃ、同じ番号のひと探せー!」
えーっと。ひとまずきょろきょろしてみる。
「椎名さん、11番?」
え、と思って振り返ると私服の神崎くん。ぴらっと見せられた小さな紙には私と同じ番号。よかった、なんか心強いかもしれない…!
「うん。よろしくねっ」
女の子たちの視線を感じる。その瞳がいかにも「いいなあ」と言っているようでなんだか申し訳なくなる。
「ほんじゃっ、1番の奴ら行ってらっしゃーい・・・と言いたいとこだけど」
朝比奈君は、ポケットから携帯を取り出した。