はらり、ひとひら。
「いや、そういうわけじゃないんですけど…」
うん、日々の疲れと陽気が陽気ですから。お昼後すぐの五限目だし。言い訳を並べながらうつらうつら、また瞼が閉じる。
「言い訳無用。椎名はバツとして放課後に理科準備室の掃除な」
「…う、うぇええ!?」
ちょ、いくらなんでもヒドくないか矢野先生!!他にも寝てる人いるじゃん!ショックからがばっと起き上がる。
「せ、先生実は私、具合が・・・!」
「おーおー、元気で宜しい。じゃ、放課後よろしく」
先生はさっさと黒板の方へ戻って授業を再開した。
クラスメイトの皆がくすくす笑っている。目が合った飛鳥は呆れ顔、朝比奈くんはドンマイと口パク。神崎くんは苦笑い。
「さ、最悪だ…!」
うう、早く終わらせよう。