はらり、ひとひら。


「私を産んですぐ、亡くなったそうなの」

「…!」


じゃあ、お母さんはおじいちゃんに育てられたんだ。



「それで・・・修羅の血って・・・?」


ずっと聞きたかったことのうちの、もうひとつ。


「私もよくは分からないんだけどね・・・?」


噂で聞いただけなんだけど、とお母さんは付け足して口を開いた。



「修羅の血は、妖怪の力・・・つまりは"妖力"を高める力があるそうよ」




「─!」


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