はらり、ひとひら。
「気になるか?」
唇を噛み締め、頷いた。
「森へ行こう、師匠!!」
自宅を通り過ぎ、森への道を急いだ。
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「仮に妖狩りの犯人をわかりやすく狩り人(かりびと)とでも呼ぶか」
「うん」
そっちの方がわかりやすい。
「えっと、こっちは何の森?」
「北の森だ、いい加減覚えんか」
「だって広くてわかんないよ」
師匠は鼻で笑った。ムカ。
「何人かの妖が目撃したらしい。北の森でな」
「どんなひとだったか、聞いた?」
「皆口を揃えてよく分からなかっただと。顔を見えなくしているらしい。が、夥しいほどの妖気を感じたらしい」