はらり、ひとひら。


…許せない。どんな理由があったって、そんなひどいことは許されないはずだ。ぐっと息を呑んだ。


「っ?」


なんか、かすかに気配を感じる。声と、足音?



物凄い勢いでこっちに、来る・・・?





「お前が椎名杏子か!!」


「きゃあ!?」


妖だ。小さい。…こども?


鈴のような高く通る声。顔には、枯れ葉みたいなので作ったお面。


「お前、おいらの下僕になれ!さもなくば」




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